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2月の香り🌿

2月の香り「ネロリ」

 ビターオレンジの花から抽出されるネロリの精油はわたしのお守り精油のひとつです。

どことなく凛とした爽やかな香りです。

 ビターオレンジの木からは3種類の精油がとれます。花からはネロリ、小枝や葉からはプチグレイン、果皮からはビターオレンジです。ネロリを水蒸気蒸留法で抽出する際にできる副産物はネロリウォーターとして、そのまま化粧水や香水に。乾燥した花はハーブティーに、果皮と果実はマーマレード、未熟な果実はリキュールにと余すところなく利用できる素晴らしい木です。

 2000年前の中国で栽培が始まり、7世紀頃ヨーロッパに伝わったとされます。ネロリの名前はイタリアのネロラ公国の公妃アンナ・マリアが香水として好んで使用し、舞踏会で手袋を香らせていたことに由来していると言われています。イタリアのグラース地方は皮産業が盛んで、その皮の匂いを消すために使用していました。

 その後イタリアからフランスへ、そして大戦を機にチュニジアへと栽培の中心は移り変わります。

 オレンジの白く可愛らしい花は純潔を意味し、長い間結婚式の髪飾りにも使われてきました。

 ネロリの精油のテーマは「不安や心配事やホルモンの変化によっておこる不安定な状態から抜け出すことを助ける」ことです。何か大きなことをやり遂げなくてはならないときに起こる不安やパニックに役立ちます。

また、月経前や更年期のイライラや落ち込み、ヒステリーにも役立ちます。

*心への働き

 鎮静させる成分と精神を覚醒させる成分を含むため、不安定な時に気分を明るくリラックスさせ、自分自身を取り戻させてくれます。

 幸福感、平和な感情を与えます。

 不安、心配、抑うつ、ヒステリー、ストレスやショックに役立ちます。

*体への働き

 交感神経を鎮静させます。

【循環器系】交感神経を鎮静させ、血液循環を改善させます

【筋肉・神経に】 交感神経を鎮静させるので、不眠、神経痛、頭痛に役立ちます

【生殖器に】ホルモンの変化によっておこる情緒の不安定さを改善させます。

      PMSや更年期のイライラや涙もろさに役立ちます

      催淫作用があります

【消化器に】精神的な緊張が原因の下痢に役立ちます

*肌への働き

 新しい細胞の成長を促し、弾力を回復させます。乾燥肌、敏感肌、老化肌、しみ、しわに役立ちます。

 皮膚を柔らかくさせ、弾力を改善させるので瘢痕、妊娠線の予防に役立ちます。

*注意点

 ホルモン様作用があるので、妊娠中の使用は極力控えましょう。

 集中したいときにには使用を控えましょう。

 アロマコーディネーター協会 加盟校

 アロマコーディネーター 髙橋 加代                                   

 

たじま歯科クリニック